WEBデザインの配色は、サイトの基調となる色の組み合わせです。
WEB制作では、デザインコンセプトに合った、ユーザーフレンドリーな配色が重要!
会社やブランドのカラーや、他の参考サイトの配色など、デザインのコンセプトやワイヤーフレームを制作するときから、色彩は大切な要素です。
そこで、WEB配色の基本や注意点について解説します。
Webデザインに配色は重要?
WEBサイトは多くのページから構成されます。
サイト全体で統一感があるデザインと色彩にすることが大切です。
WEBデザインの色彩には、次のような役割があります。
- コーポレートカラー、ブランドイメージ
- 会社や商品、サービスの雰囲気、消費者の気分
- 視認性、可読性、識別性
配色を考えるための基礎知識
色の3属性として、色相、彩度、明度があります。
色相・彩度・明度
色相とは、赤、黄、青、緑のように、光の波長の違いによる、基本的な色の違いです。
彩度とは、色の鮮やかさのことで、黒やグレーが混ざり、くすんだ色になるほど彩度が低くなります。
もっとも彩度の高い色が、純色です。
明度は、色の明るさのことで、白に近くなるほど明度が高く、黒に近くなるほど明度が低くなります。
基本となる配色は3つのカラー
WEBサイトで使う色彩には、大きく分けて、ベースカラー、メインカラー、アクセントカラーがあります。
とはいっても、何色も使用しているが、全体的に青っぽい背景といったものも含みます。
グラデーションや、背景写真などの場合もあるでしょう。
ベースカラー(基調色)
ベースカラーは、ブラウザに表示されるページ全体の基調となる色彩です。
コンテンツの背景や、コンテンツの外側の余白など、大きい面積に使われる基本色です。
全体の70%前後の面積で使用されますが、デザインやレイアウトにもよるため、次のメインカラーとの合計で90%と考えればいいでしょう。
白やグレー、ベージュなどの目立たない色や、清潔感のある色彩が使用されることが多く、主張しすぎず、コンテンツを引き立てるカラーです。
パステルカラーなども使用されることがあります。
先進的なイメージ、躍動感や、力強さ、芸術性などを打ち出すため、黒、その他の濃い色彩をあえて使うこともあります。
メインカラー(補完色)
ロゴ、見出しやその周辺、ナビゲーションまわりなど、
メインカラーはWEBサイトのコンテンツ部分を印象づける色彩です。
一般に
25%前後の面積で使用されますが、デザインやレイアウトによります。
アクセントカラー(強調色)
注意を引くためのボタンや、注意書きまわり、その他の
ポイントとなる部分などに使用される色がアクセントカラーです。ポイントカラーともいいます。
多すぎて主張しすぎないように、
全体の10%以内の使用にとどめておくのが普通です。
デザインにメリハリをつけ、目立たせるカラーです。
WEBデザインの配色のポイント
WEBデザインでの配色には、ポイントや注意点があります。
WEBカラーと色見本
古いブラウザでは、色彩を正確に表示できるセーフカラーといわれる216色がありました。
最新のブラウザではそこまでの制限はないものの、WEBカラーの見本帳にあるような、代表的な色彩を使いましょう。
色彩は、htmlやスタイルシートでは、「#数字6ケタのコード」で特定されます。
画像処理ソフトやインターネットでも、
WEBカラー見本帳や、配色ツールがあります。
色相と明度をもとに、各色を円状に配置した色相環なども参考になります。
配色ツールや、参考になるWEBサイトを参照して、配色を決めていくのがおすすめです。
ブランドカラー
会社ロゴ、商品やサービスのロゴには、
ブランドのコンセプトに基づく指定色が決められています。
商品自体の基調色、シンボルカラーなどが使われることもあります。
ブランドカラー、コーポレートカラーの使用には決まりがあるのが普通。
WEBサイトは、ブランディングをインターネットで行うものでもあるため、制作会社にも伝え、素材や使用規定などを共有することが必要です。
色彩ごとのトーン・印象
色彩には、それぞれのトーン、気分、印象があります。
|
トーン、印象 |
備考 |
白 |
清潔感、余白、無色、無垢 |
テキスト背景色などに多い |
グレー |
落ち着き、控えめ、穏やか、信頼、上品 |
テキスト色や背景では視認性に注意 |
黒 |
高級、威厳、フォーマル、強さ、夜 |
高級品・アパレル・芸術などでの使用が多い |
青 |
信頼、安全、安心、知的、誠実、理性、清潔感 |
ビジネスでの使用が多い
・テキストリンクで使用される |
緑 |
明るい、快活、希望、陽気、若さ |
クリニック・美容・介護などでの使用が多い |
黄 |
明るい、快活、希望、陽気、若さ |
「黄と黒」で注意の意味(例:工事中) |
赤 |
情熱、エネルギッシュ、インパクト、興奮、怒り |
高級品・アパレル・投資・エンタメ・LPなどでの使用が多い |
オレンジ |
元気、楽しい、快活、活発 |
子供向け・エンタメ・レストラン・スポーツなどでの使用が多い |
茶 |
落ち着き、安定、フォーマル |
高級品・アパレルなどでの使用が多い |
紫 |
高貴、優雅、神秘的 |
訪問済テキストリンクに使用されることも |
ユーザビリティ上の注意点
視認性、可読性、識別性に配慮し、注意することが必要です。
- 色は使いすぎないこと
- ユーザーを惑わせないこと
- リンクカラーは基本的には青を基調とすること,/li>
- 文字の見やすさに配慮すること
- 必要なボタンや注意書きなどは目立たせること
まとめ・配色を生かしたWEB制作
注意点でも説明したように、配色を誤ると、視認性、操作性などのユーザビリティを損なうこともあります。
バナーやボタンなどの色彩を変えてA/Bテストをすると、クリック率やコンバージョン率に差が出ることも!
ユニソンプラネット(大阪)では、お客様のイメージをヒアリングし、配色に配慮したWEB制作、デザインを行っています。
優れたデザインの配色は、ブランドイメージをアピールでき、会社や商品、サービスの雰囲気や気分を、ユーザーに伝えるでしょう。