はじめに
WEB制作ツールが開発された事により、HTML、CSSなどの専門的な知識が無くとも、
誰でも簡単にWEBサイトを持てる時代になりました。WEBサイトの数は世界で10億件を突破し、いまだに増加傾向にあります。
あなたが、今まさにWEBサイトを制作しようとしているのであれば、星の数ほどあるWEBサイトから、自己のWEBサイトを見つけてもらう必要があります。
仮に見つけてもらっても、すぐさまサイトを離脱されてしまっては、伝えたい事も伝わらないでしょう。
無計画なWEBサイト構築は無駄に終わる
WEB制作会社という専門業が確立されている以上、『分からないけど、とりあえず作ってみよう!!』という
WEBサイトでは、厳しい話ですが、見つけて貰えない、直ちに離脱されるサイト=無駄なサイトになるでしょう。それどころかマイナス要因にすら成り得ます。※2
では、どういった点に注意すればいいのか?どういった制作工程を踏めばいいのか?
失敗を回避する為のポイントを紹介します。
失敗を回避する為のポイント
①WEB構築の目的を定める
WEBサイト制作において、一番大事な工程です。目的を抜きにサイト制作は行えないですし、目的が無いのであれば作る必要すらないでしょう。箇条書き程度の簡潔なもので構いません。各項目ごとに【最優先すべきは何か?】明確に決めてから制作に取り掛かるべきです。
●目的は? |
例A:売上向上 |
例B:求人 |
例C:ブランド向上 |
●誰に対して? |
例A:顧客(主に新規顧客) |
例B:就職活動者 |
例C:顧客(主に既存顧客) |
例A、B、Cではそれぞれ目的としている内容が異なります。
ここが定まっていないと、デザイン、コンテンツを思案する際に矛盾が生じてしまいます。
②ターゲットを定め・好印象を与える(デザイン・配色・動き・ユーザビリティの配慮)
目的が決まった後は、見てもらいたいターゲットを定めます。
性別、年齢、地域、年収、さまざまな観点から、制作するWEBサイトの構成・デザインを考えるべきです。
構成・デザインの詳細については、「WEB作成時に押さえるたいPOINT 第二章」で紹介しています。
③中身を充実させる、見てもらう為の仕組み・取り組み(SEO・MEO対策、SNS活用)
WEBサイトは構築して終わりではありません。WEBサイトを公開をした後にも、定期的に更新を行い、適切な情報を発信をしないと、人(訪問者)もプログラム(Googleアルゴリズム)も『更新してないサイト』『適切ではないサイト』 と認識します。また、見てもらったとして、留まってもらう為には、②で定めたターゲットが求めるているであろう、
キーワードで適切な情報、新鮮な情報、興味付けが出来る情報を更新すべきです。WEBサイトは情報を発信する為のもので、更新する事に意義があると言っても過言ではありません。
つまり究極的には、店舗情報、メニューの固定ページで、一切更新をしないWEBサイトなのであれば、駅前に看板を立てている方が効果的だと言えます。
MEOの詳細については、「
集客にも有効なMEO対策とは?」で紹介しています。
SEOの詳細については、「
WEBサイトをより長く閲覧してもらう為の4つのPOINT」で紹介しています。
SNSの詳細については、「
SNSは登録するだけではダメ!!上手く活用する為のPOINT」で紹介しています。
④常に客観性を重視する
WEBサイトは完成すると嬉しいものです。制作者自身だけでは少し贔屓目で見てしまうかも知れません。
ただし、WEBサイト制作において大事なのは、客観視できる視野を持っているかどうかです。
何故なら、WEBサイトは制作者のあなた自身を満足させるものではなく、その他大勢のインターネットユーザーに見てもらう為のものだからです。
①で決めた目標を達成する為に、必要なものは必要、不要なものは不要。訪問者の目線に立ち、客観性を意識して制作する事も大切です。
⑤バランスを意識する
制作中によくある失敗事例ですが、美容系のサイトを制作している最中、制作者がデザインに凝り過ぎてしまい、結果何のサイトか分からなくなってしまった、医療系のサイトを制作している最中、制作者が内容に凝り過ぎてしまい、新聞の様なサイトになってしまった。
大まかにケース化すると、
デザイン◎ |
見て貰う仕組み◎ |
コンテンツ× |
デザインが優れていて、目に触れる機会が多いものでも、
中身が無ければ何を目的としているのかユーザーには伝わらないでしょう。
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デザイン◎ |
見て貰う仕組み× |
コンテンツ◎ |
デザインが優れていて、中身がしっかりとしているものでも、
目に触れる機会が無ければ、ユーザーが気づく事はないでしょう。
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デザイン× |
見て貰う仕組み◎ |
コンテンツ◎ |
目に触れる機会が多く、中身がしっかりとしているものでも、
新聞の様に端的に文字を綴っているだけでは、ユーザーがしっかりと読む事はないでしょう。
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結局は①で定めた、誰の為のWEBサイトか?を無視してしまうと、失敗事例の様な状態に陥り易くなります。
最後に
様々なポイントを紹介しましたが、失敗を避けるポイントはあっても、目的もが一つでない以上、見る人が不特定多数である以上、WEBサイトにこれが正解だというモノはありません。
更に、目覚ましい進歩を遂げているWEB業界、これからも新しい手法、技術が開発されると言われているので、正解は本当に個人の主観次第となってしまいます。
WEBのトレンド、Googleアルゴリズムの傾向、様々な観点から考えるに、あなたがWEB専門業では無い限りは、WEBサイトに対して使える【時間・制作労力・運営労力】と【WEB会社へ費用を支払う事】を天秤にかけてみて下さい。餅は餅屋に相談してみるのが正解なケースもあります。
※1WEBサイトは企業の顔
昨今、急速なインターネットの普及により、あらゆる情報が誰でも簡単に手入る世界となりました。 逆を返せば、特定の相手に対し、知ってもらいたい情報を発信するコトが可能になったとも言えます。
先進国でのインターネット普及率は現在約90%と言われており、その経済効果は図りしれません。
現在、大企業はもちろん中小・零細企業に至るまで、『顧客獲得』、『認知度向上』、『ブランド向上』など様々な目的で、自社のWEBサイトやSNSを開設するケースが激増しています。
また、経済効果だけではなく、WEBサイトを簡易的に作成するコトが出来るCMSソフトが世に出回り、開設の敷居が格段に下がったコトも激増した要因の一つだと言われています。
それでは、WEBサイトを開設するコトが、必ずしも顧客獲得やブランド向上に繋がるのか?と言えば、答えは『NO!』と断言できるでしょう。それどころか、マイナス効果をもたらすコトもあります。
※2WEBサイトはマイナスにもなる
せっかく手間や費用をかけたWEBサイトが何故、マイナスになりえるのか?
これはWEBサイトを持っている状態、持っていない状態を飲食店で例えると分かり易いかも知れません。
飲食店A店、B店は共に、サービス、味を同じだと仮定します。
A:店舗の前にメニューを開示している
B:店舗の前にメニューを開示していない
一般的にはメニューを店外で開示しているA店の方が、店に入る前の情報量が多く、集客し易いと考えられます。
ただし、開示しているメニューが美味しそうに見えなかったり、手書きだったり、更新も一切しておらず、ホコリをかぶっていたり、汚れていたりしたらどうでしょう??
実際の店内に入ると綺麗で、サービス・味が良いとしても、店に入る前に不衛生な店だと感じますし、行きたくなくなる可能性も高くなります。情報開示による失客はマイナス効果と言わざるを得えません。
極端な例えでしたが、誤った開示をする位であれば店舗Bの様に開示しない方が良いでしょう。
これがWEBサイトでも全く同じ事が当てはまります。
顧客(ユーザー)は店を選ぶ時、物を買う時、面接に行く時、取引先を調べる時、場所を探す時、まずは事前に相手先の情報を調べるケースが増えています。
企業側はWEBサイト(情報)を開示する際には、自社の価値を下げない様に細心の注意と、自社を誇張し過ぎない最適な情報を提供する必要があります。