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コラム

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2018/09/28
WEB制作全般,ライティング,運用

SEOに役立つ!良質なコンテンツを作成する方法

昨今、googleの検索エンジンアルゴリズム変動により


大きく順位変動が起こることが多くなって参りました。



サイトの母数が増え続けているこの時代にどのように運用していくべきなのか。



今回はコンテンツ作成に視点を置いて

サイトを活用するために必須な情報をお伝え致します!




そもそもコンテンツとは?



コンテンツとは「中身」「内容」と要されることが多いです。


サイトで言うところの【記事・ブログ】にあたる部分です。



この”コンテンツ”というのがサイト運営にあたってどれ程重要なものなのか。


ここを深く考え、運用することがサイトのPV数を上げることの必要条件となってきます!





検索エンジンから見たコンテンツを作成する意味


それでは何故、コンテンツを作成しなければいけないのか?



それはSEO(検索エンジン最適化)を強化するために必須の取り組みだからです。



つまり、ユーザーが求めている良質なコンテンツを提供しているWebサイトが、

検索エンジンで高く評価されるということになります。


最近Googleでも検索エンジンアルゴリズムの変動を行い

今まで以上に良質なコンテンツを提供する必要性が強くなってまいりました。



他にもSEO以外の流入経路を確保出来ているサイトに関しては

サイトのブランディングとして”コンテンツ”は必要となってまいります。



参考



ここまででサイトを活用するためには”コンテンツ”が必要なんだな。

というイメージは持っていただけたかと思います。



それでは、どのように”運用”をするべきなのかをお伝え致します。



コンテンツマーケティングの基本


コンテンツマーケティングとは

ターゲット顧客を明確にし、顧客の疑問や悩み事などに対して、

適切で価値のあるコンテンツを提供し、コンテンツを通して

自社の存在を認知してもらい、段階的に関係性を深め、

最終的な目的達成に導く「概念」や「考え方」のことです。

この場合の目的達成が”お問い合わせ”であったり

”WEB予約ページへ進む”ということになるでしょう。



この”コンテンツマーケティング”こそが、

運用の方法を考えるうえで必須になってまいります。



「更新頻度が重要なんです!」「とにかくブログを書いてください!」

このような指示や、依頼は良くあると思います。


そこで嫌々、更新すればいいんだな。という思いで

[ 今日のお昼ご飯 ] であったり [ ○○へ旅行に行ってきました ]という

記事を更新しても、正直あまり意味はございません。


何故かというと、サイトのターゲットとしているユーザー層の視点で見たときに

[ サロン名 お昼ご飯 ]と検索される方はいらっしゃらないからです。


例えば美容室の場合、ウェブサイトのターゲットとしているユーザー層に対して

打ち出していく場合には[ 美容師が最も気に入っている髪質ケアとは!? ]

というように、髪質ケアについて困っている人がついクリックしてしまう内容に

設定をするのが理想的です。




どのようなコンテンツを作るべきなのか



前述したように、Googleの検索エンジンアルゴリズムの変動により


今まで以上に良質なコンテンツを提供する必要性が強くなっております。


googleの検索エンジンアルゴリズム

検索エンジンが、どんな情報をどう蓄積し

どのページを検索結果にどんな順位で表示するかを決めるルール(仕組み)のこと。



コンテンツ作成において重要なポイントは2点です。


1. ユーザーの求めている情報の提供


文章の好みは人によって変わってまいります。

例えば

・専門的な情報が盛り込まれている記事が好きな方

・読みやすく分かりやすい文章が好きな方

・デザイン性に優れた記事が好きな方  等々

こちらはユーザーの趣味趣向に任せるしかありません。


また、Googleクローラーでも文章の良し悪しは判断できません。


しかし、ユーザーの意図を考えることはできます。

それが”SEO”や”キーワードボリューム”の点で重要になります。


コンテンツを見たユーザーが求めている情報を提供することで

ユーザーの満足度に繋がります。



2. ユーザーにとってプラスになる情報


良質なコンテンツには

ユーザーの生活に役立つ知識であるかどうかや、

ノウハウを正しく提供できているかどうかなどが求められます。


その評価方法は、例えばPV数や回遊率、滞在時間などで総合的に評価されています。



上記2点を念頭に置き、下記の技法を取り入れて

コンテンツを作成いただければと思います。


・本文のテキストの量を増やす

(参考:1記事につき 500文字以上)


・対策キーワードを文章内に自然に盛り込む

(例:地域名、施術名、店名、コスメ名、薬剤名、駅名等)

・キャッチーでクリックしたくなるようなタイトルを作る

(例:歯医者がおススメする食生活の改善法

   現役女子大生 美容師見習いのイチオシ化粧品)



”コンテンツマーケティング”を行い”WEB集客”を行いたいと


ご所望の方は下記リンクにてWEB集客についてご説明しております。

参考


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また弊社の新感覚WEBマーケティングツール”A-BiSU”では


”コンテンツマーケティング”を行う上で活用できる

・AIを使ったおすすめ機能

・SEO対策の文章補助機能

・視覚的に簡単に編集が出来る見たままページ編集

人工知能最大限に活用できるABテスト


など、多くの機能を搭載しており、皆様のHP運営をサポート致します。




まだデモ環境を見たことが無い方にはご訪問し、ご案内させて頂きます。


是非この機会にご検討ください!


2018/03/28
WEB制作全般,SEO,運用

Webサイトの流入経路には、大きく5つがあります
Webサイトはアクセス解析を使い「何を見て入ってきたか」がすぐにわかる、とても便利なメディアです。
流入経路を細かく分けると数多くありますが、ここでは主なものを5つに分類して紹介していきます。

今現在の流入経路を把握することで、「今後そこからの流入数をどれだけ増やしていくか」「弱いところをどう強化していくか」などが見えてきます。
そのもとになる5つの流入経路の基本を、この記事できちんと把握しましょう。



1  自然検索流入(Organic Search)

Webサイトの流入経路として重視されるのが、検索エンジンからの自然検索です。
インターネットが広がってきてから、「検索して情報を探す」というのが当たり前になりました。
かつては生活者の行動パターンとして「AIDMA」というのがありました。
「Attention(注意)→Interest(関心)→Desire(欲求)→Memory(記憶)→Action(行動)」がその流れです。
インターネットが普及してからは、「AISAS」という動きに取って変わられています。
これは「Attention(注意)→Interest(関心)→Search(検索)→Action(購買)→Share(情報共有)」という流れになります。
関心を持つまでは同じですが、欲求を高めて記憶するというのが「検索」に置き換わっています。
欲求を高めるために、テレビCMを繰り返し行ったり店舗でイベントを開催したりして生活者の意識に働きかけていたのを、生活者が自発的に検索をおこないその商品やサービスの情報を得て、納得して購入にまで至るというのがポイントになります。

こうした消費行動のプロセスに組み込まれるほど検索が一般化しているのですから、自社のWebページが検索エンジンの上位に表示されるのは非常に大切になります。
この検索エンジンの上位に表示させるための取組が、SEOになります。
これは広告ではありませんから、良いコンテンツを作ったり、Webサイトの情報を整理して見やすい形にするのが必須になります。

2  有料検索流入(Paid Search)

Googleの自然検索結果の上部、あるいは下側に表示される情報は広告です。
よく見ると小さく、「広告」と付いています。これは検索キーワードと連動して表示される、リスティング広告(検索連動型広告)と呼ばれます。
例えば「スキンケア通販」と検索すると、それに関連したテキスト広告が出てきます。

またYahoo!Japanの検索結果にも、同様の広告が表示されます。
こちらも分類は検索に連動するリスティング広告で、Googleの広告名がGoogleAdWordsなのに対して、Yahoo!プロモーション広告という広告名で運用されています。

Yahoo!Japan の検索エンジンはGoogleのものを使っていますので、自然検索の順位はほぼ同じになります。ですからSEOはGoogleと共通でできます。
しかしGoogleAdWordsとYahoo!プロモーション広告の連携は一切ありません。
そのため、それぞれに入稿をする必要があります。

ただしキーワードに連動した広告が表示されるという仕組み、広告文の長さや「入札価格+クリック率(数)をメインにした広告品質で掲載順位が決まる」という共通の要素は多くあります。
検索エンジンの利用割合としてはGoogleの方が多くなっていますが、Yahoo!のリスティング広告を出すとさらに多くの流入が見込めるため、ダブルで出稿するケースが目立ちます。

またリスティング広告と一緒に、ディスプレイ広告の出稿も多くおこなわれています。
Googleは同じくAdWords、Yahoo!はYDNという広告名になっていて、自社の関連サービスや、それぞれが提携するWebサイトにバナーやテキスト広告を表示します。
こちらはターゲティングという仕組みを使って、自社のWebサイトに過去訪れた人にだけ広告を表示させたり、あるいはもっと細かく申込みページにまで行ってコンバージョンに至らなかったユーザーに1か月間だけ関連広告を表示させるなど、条件を設定しての広告表示をする事ができます。



3  SNS流入(Social)

SNSを集客に使うケースは多くあります。これには「シェアなどで拡散してもらう」というものと、「SNS広告を使う」という二つの種類があります。

シェアや拡散の取組み方としては、例えばコンテンツごとに目立つようにシェアやツイートボタンを配置して、拡散してもらいやすくしておきます。
もちろんコンテンツの質の高さが大前提です。
またSNSでの拡散を強く意識した戦略をとる場合には、いわゆる「バズる」コンテンツにする必要もあります。
商品やサービスについて正確な情報を真面目に書くだけでなく、ウィットにとんだ形で面白おかしく書くのも手です。
最近はテレビCMなどで何か変、つっこみどころ満載といったものが多く作られますが、これなどはバズることをかなり意識して作っているようです。またテレビでなくWeb限定公開として、15秒や30秒といった時間制限のない動画も多く作られていて、これだと一層自由にバズる要素を盛り込んでいます。

SNS広告は、それぞれのソーシャルメディアが持つ広告枠に対して配信を行っていきます。
この大きな強みは、細かなターゲティング機能です。
投稿内容やつながっている人、フォロワーなどから分析して条件に合うユーザーへと広告を表示させます。
Facebook、Twitter、Instagramなどが代表的なSNSですが、それぞれが多く持っているユーザー層、マッチする商品やサービスに違いがあります。
SNSを集客経路にする場合には、それぞれの特性を理解して使っていくのが成功の条件になります。
一般的なコーポレートサイトや通販サイトではなく、メディアサイトなどコンテンツを中心にしたサイトだと、SNSからの流入割合が高い傾向にあります。

4  外部サイトからの流入(被リンク)

被リンクはSEOのためのものと考える人もいるようですが、実際のWebサイトへの集客にも強い力を持ちます。
たとえば販売店が製品メーカーのサイトにリンクを貼ってもらえば、そこからかなりの流入数が稼げます。逆にメーカー側も各販売店のサイトからリンクを貼ってもらうと、そこからの流入が得られます。単に取扱いメーカーとして名前をテキストで記載してもらうのではなく、自サイトへのリンクを貼ってもらうようにすると良いでしょう。
これらは広告掲載ではなく、リアルの取引での協力関係として相互にリンクを貼っていくというのが望ましい形です。

またGoogleマイビジネスというサービスには、自社のURLを掲載する欄が設けられています。
たとえば「眼鏡店」と検索すると、最寄りの眼鏡店が地図情報と共に表示されます。店名や住所、電話番号や営業時間といった基本情報と共に、「ウェブサイト」というボタンがありますので、そこに各店舗のリンクを貼ることができます。
Googleはリアル店舗の情報提供にも力を入れていますので、こうしたサービスを積極的に活用するようにして流入経路を増やしていきましょう。

この他、魅力的な商品やサービスやコンテンツなどを提供していると、特に関係がないサイトが紹介文を書いてくれてそこにリンクを貼ってくれるケースも多々あります。
これが本来の理想的な被リンクですので、アクセス解析を確認して流入を多くしてくれているサイトがあったら、内容を見てさらに関係性を強めるアプローチをしてみるのも良いでしょう。


5  直接流入(お気に入り・ブックマークなど)

Webページをお気に入りに登録したりして、リピートからの訪問も多くあります。
アクセス解析では「direct/none」といった形でデータとして出てきます。
直接流入、または不明といった形ですね。

メルマガなども、何も設定していないと直接流入として一緒にカウントされてしまいます。
そうするといろんなものが混じりすぎているため、どれぐらいがお気に入りから来てくれているのかが把握しづらくなってしまいます。またメルマガそのものの効果も測れません。
ですからメルマガを配信する際には、計測用のダミーパラメータを付けるなどして、効果が追える形にしておくのが大切です。

直接流入、または不明としてアクセス解析にカウントされる数は全般的に割と多めです。
内訳が捉えずらい、実際の施策が立てにくい流入経路なので、通常はその他扱いにして検索エンジンや広告、SNSなどコントロールしやすい経路の強化に取組んでいきます。



2018/02/06
WEB制作全般

Web集客ってどうやってるの? 費用対効果出ないんじゃない?

Web集客ってどうやってるの? 費用対効果出ないんじゃない?

集客で最も気になるのが、「費用対効果」です。
これは平たく言うと、「投資した金額に見合う成果が得られているかどうか」です。
例えば5,000円の商品を売るために、6,000円を使ったらマイナスになってしまいます。またこの商品を売るために2,000円かけた場合と1,000円をかけた場合だとどちらも利益は出るはずですが、後者の方が「費用対効果が高い」のは明らかです。
企業はどこもこの費用対効果を高めることに、躍起になっています。

そんな中、Webでの集客は費用対効果が高い取組みになるのでしょうか。
ここではWebサイトでの集客方法と、費用対効果の実際について解説していきます。

1  マーケティングは大きく2種類ある

2  コンテンツマーケティングの手法

3  効率を上げるためのアクセス解析とCMS



1  マーケティングは大きく2種類ある


集客は、「マーケティング」という言葉に置き換えられます。
マーケティングの解釈はいろいろありますが、ここでは「売るための仕組みづくり」と考えましょう。
マーケティングには大きく二つの種類があります。

(1)お金をかけての広告
(2)お金を(あまり)かけない仕組みづくり

(1)はイメージしやすいでしょう。
お金をかけて広告を出して、それにより集客をしていきます。
冒頭の例で上げたように、5,000円の商品を売るために2,000円の広告費と1,000円の広告費ではどちらも利益が出ますが、費用対効果を高めるために1,000円の広告費で済むようにしていきます。
なおここでは話を単純にするために商品の原価などは省いています。しかしその商品の企画開発、また原料の調達など経費にたくさんのお金がかかっているため広告費は500円以内に押さえないといけない、といったケースも実際にはよくあります。

マーケティング本来の意味では、(2)になります。
必ず広告費用が発生する(1)はマーケティングのごく一部に過ぎず、マーケティングに携わる人たちの腕の見せ所は「いかにお金をかけずに集客するか」になります。
具体的な方法を紹介しましょう。
「口コミマーケティング」はその代表的な取組みです。
以前は良い商品やサービスに対して自然発生的に口コミが発生するのを待つような受け身の姿勢が多かったのですが、最近はその商品の面白い使い方を撮った動画を各種SNSに投稿してもらうなど、シェアへの仕掛けを加えたキャンペーンが目立っています。
昔主流だった「クイズに答えてプレゼント」といったキャンペーンだと大きな広がりはしにくかったのですが、今はSNSで横にどんどん広げることができます。また商品やサービスをどう絡めた投稿にしてもらうかなどの工夫が、マーケティング担当者の力量になります。

さらに最近の主流は、コンテンツでユーザーを振り向かせ、申し込み欲求を高めていくというものです。「コンテンツマーケティング」がこれにあたります。
次項で詳しく解説していきましょう。




2  コンテンツマーケティングの手法


コンテンツマーケティングは、質の良いコンテンツを多く提供していくことで見込み客を集めていく手法です。
理想は集客だけでなく、ユーザーの興味関心をコンテンツで高めていき、実際の商品購入やサービスの申込み、あるいは問合せにまでもっていくのがベストです。

この集客手法に欠かせないのが、SEOです。
せっかく良い記事コンテンツを次々にアップしていっても、ユーザーが気づいてくれないと意味がありません。
また多少はリスティング広告(検索に連動した広告)やディスプレイ広告(バナー広告)を使うのはありですが、そればかりだと広告費を使い続けるだけでコンテンツマーケティングのメリットがあまりありません。
Googleで上位表示される記事コンテンツの作成が、成功の大きな要因になります。

なお話をシンプルにするために記事コンテンツと限定していますが、実際にはメルマガ、調査データ、ニュースリリースなどもコンテンツマーケティングの範囲になります。
特に動画は、影響力を高めています。
ただし記事コンテンツに比べると、制作のハードルが上がるのが難点です。
また動画だけだと、Googleが十分に認識してくれません。動画にタグづけなどをしてテキスト情報を加えれば認識する確率は上がりますが、それだけでは上位表示はできません。そのため動画+記事コンテンツでページを作るというのが、良い取組みと言えます。

SEO以外に、SNSからの集客もコンテンツマーケティングの集客経路としては価値あるものです。
特に若年層では、商品やサービスによってはGoogle検索よりSNSからの情報入手が多くおこなわれています。
例えば若い人向けの新発売スイーツや音楽イベントといいった情報は、SEOで集客するよりもツイートから見つけてもらう方が効果的かもしれません。世代や対象範囲を広げて、LINEの公式アカウントやLINE@といったサービスと連動させるのも良いでしょう。

 

3  効率を上げるためのアクセス解析とCMS


この記事の締めとして、実際に費用対効果を上げるノウハウをお伝えしましょう。
「アクセス解析」と「CMS」は欠かせないものになります。

費用対効果を高めるために重要なのは、PDCAサイクルです。
打つ手がすべて大当たりしていくという神がかった手腕を持つマーケティング担当者など、この世界に存在していません。
実際には立てた企画を世に出してみて、その効果を検証して改善を加え、失敗のリスクを減らしたり効果を少しずつ高めていくというやり方になります。
仮に最初から良い成果が出ていても、時間の経過と共にそれは薄れていきます。
その凹み始めたタイミングを把握して、次に打つ手を考えるのも腕の見せ所です。

もうお分かりでしょうが、これを数値的に把握できるのがアクセス解析です。
集客レポートで実際にどの経路からのアクセスが多いのかを把握するのはもちろん、入り口ごとのユーザーがサイト内でどんな動きをしているのかの見極めが大切です。
マーケティングを行う場所、あるいは広告の出稿先はインターネットだけではありません。
しかしWebでのマーケティングが最も数値把握がしやすく、次の改善を加えるのにもスムーズなのは事実です。
チラシやテレビCMは昔からある手法ですが、今も十分な効果測定はできないため、結局は費用対効果が見合うのかどうか分からず、実施していても予算の削減対象として早々に名前が上がるのが常です。

アクセス解析がマーケティングツールとして欠かせないのは比較的理解できるでしょうが、なぜCMSも重要なのかは分からない、という人は多いでしょう。
CMSはソースコードに詳しくない担当者レベルで更新ができるツールですが、その簡単さにより「改善施策がすぐに実現できる」というのがポイントになります。

アクセス解析でせっかく改善箇所が分かりどこを直せば良いかを考えられても、実際にWebサイトを直せないと絵に描いた餅に過ぎません。
そのため少し前までは、施策を反映させるためにhtmlやcssといったソースコードを触れる専門スキルを持った人材を雇うか、外注の制作会社に発注しなければできないという状態でした。
これには当然経費と時間がかかるため、実現がされにくかったのです。

しかしCMSにより、更新は劇的に簡単になっています。
特に記事コンテンツの再編集、新規アップは容易です。
PDCAのCheckを担うのがアクセス解析だとすると、改善となるActionを進めるのがCMSになります。
アクセス解析に加えCMSを導入したサイト運営が広がっているため、Webサイトを使った集客はさらに効果的になってきたと言えます。

2017/12/28
WEB制作全般,運用

運用のためのルールを確立していこう!

運用のためのルールを確立していこう!


「その人がいないと仕事がまわらない」。
そんなシチュエーションを見たり、感じたりした事はないでしょうか。
これは「属人化」「属人的」という言葉で表現されたりもします。
中小企業で多く見られると思いきや、実は大企業でもこうした状況に頭を悩ませていることは頻繫にあります。

Webサイトの運営も、しばしばこうした属人化が問題になります。
この記事では、Webサイトの運営を属人的にしないためのルールづくりを解説していきます。
さらにビジネスサイトの場合は、より効果を出していく必要があります。そのため効果を上げる運用ルールのノウハウも加えて、運用効率のアップ+効果を出すための、ダブルでおいしい記事にしています。

 

1  マニュアルを作る

2  管理表を作るとさらに効率が上がる

3  より効果を高める運用ノウハウ





1  マニュアルを作る

Webサイトは作ってサーバーにアップ、公開すればそれで終わり、と考えていないでしょうか。
公開された後も日々の運用、更新がおこなわれていくものですから、運営ルールとセットにしておくべきです。またルールを記載した各種マニュアルは、必携になります。
Webサイトの更新や運営の手順を書いた「更新マニュアル」、運用をしていくうえで守るべきルールを記した「ガイドライン」は、最低限必要です。
しかしWebサイトの運営現場で多く見られるのは、次の四つの残念なパターンです。

(1)公開されたWebサイトだけがあり、マニュアルが一切ない。
(2)マニュアルはあるが簡易なもの、ありきたりの内容が示されているだけで見る価値がない。
(3)マニュアルの数が多く、読むだけで疲れて使われなくなる。また一か所にまとまっていない。
(4)マニュアルはあるが内容がWebサイトの実情と全く合わなくなっていて、読んでも意味がなくなっている。

(1)(2)は、中小企業で多く見られます。
中小企業の場合はWebサイトの納品(公開)だけ制作会社にしてもらえればOKというケースが多く、マニュアル類を求めることは滅多にありません。
稀にマニュアル類を要求したり制作会社が自主的に提供する場合もあるのですが、「cssのクラス名を指定しましょう」など一般的な内容が書かれてあるだけで、実際の運営の役に立たないといったものも多く見られます。

(3)(4)は大企業でよく見られがちです。
制作会社は運営マニュアル等とともに設計書や企画書、報告書などを含んだドキュメント類を数多く納品してきます。しかしそれらが洪水のように押し寄せてくるので、どれが一体必要なのか分からなくなります。

またきちんとしたマニュアルがあっても、中身の改定がまったく行われていないので役に立たないというのもありがちです。
例えばmeta属性の中に「OGP」というのがあります。これはSNSへの表示を行う画像やテキスト情報などを記述するものですが、マニュアルが古く、SNSが一般的になる前のものだとこれに対する記述が無かったりします。またOGPは推奨画像サイズなど、SNS側の規定がよく変わります。
そのためマニュアル内にOGPに関する記述があっても古い規定のもので、実際のWebサイトは新しい記述で書かれていたり、あるいは改定していないマニュアルを見てそれを信用してしまったばかりに古いルールで記述してしまう、という間違いを起こしてしまいます。
マニュアルは一度作って終わりではなく、必要に応じて改定を随時加えていくのが正しいあり方です。
そのためマニュアルの最初の方に改定履歴の項目を作り、「いつ、どんな内容を何ページに追記、変更したか」という書き込みをしておきます。

マニュアルに記載するルールはそのWebサイトの規模や内容により必要なものが変わってくるので、一概にこれだけ用意しておけば大丈夫と言いにくいのですが、最低限必要な内容を紹介しておきましょう。

・Webサイトの運用フロー、更新の手順。
・色やフォントなどのビジュアルデザインの決まり。
・新規ページを追加した場合はどのカテゴリに置くかなど、情報設計のルール。
・ファイル名の付け方やコーディング、データベースやサーバー構成などテクニカルな記載。

この他にWebサイトそのものではなく、SNSの運用ルールを記載したガイドラインなども重要性が高まっています。
またコーディングなどテクニカルな内容は、CMSを入れることでこれを気にすることなく運用更新を行っていけます。





2  管理表を作るとさらに効率が上がる


ルールを定めたマニュアル、ガイドラインを用意することで、運用方法やWebサイトの中身が属人化しないのはここまででお分かりいただけたでしょう。
さらにもうひと手間を加えると、より効率アップします。
それが「管理表」です。
管理表は次の二つを、最低限用意すると良いでしょう。

〇更新管理表
Webサイトにどんなページを追加したか、更新を加えたかなどを記載しておきます。
〇課題管理表
Webサイトにどんな問題があるかなどを書き出しておきます。
その問題が対応済なのか着手中なのかといったステータス、あるいはなぜ対応していないのかなどの状況を書いておきます。

こうしたマニュアル類はExcelやWordといったツールで作ることが多かったのですが、今はプロジェクト管理ツールというものが広がってきています。
数ページ程度の小規模サイトの場合はこうしたツールを使うほどではないでしょうが、ある程度の規模だとプロジェクト管理ツールの導入を検討してみると良いでしょう
なおマニュアル類ではありませんが、Webサイトは過去のページに戻したり、予期しないトラブルでサーバーにアップしたファイルが消えたり破損してしまうケースが起こりえます。

そのため定期的にファイルのバックアップする、というルールも定めておくと良いでしょう。





3  より効果を高める運用ノウハウ

ここまで解説してきたのは、「品質を一定に保つ」「トラブルを防ぐ」といったルールづくりでした。
最後に紹介しておきたいのが、より効果を高めるためのルールでくりです。
答えを端的に言えば、「PDCAを常に回す」ということに他なりません。
Webサイトの標準的なPDCAとは、下記になります。

〇Plan
KPIを実現するのにどんなコンテンツが必要か。あるいは情報として掲載必須の内容はどんな置き方、表現が良いかの企画。
〇Do
実際にWebサイトにコンテンツを追加したり、更新を加える実行対応。
〇Check
そのコンテンツがどれぐらい見られているか。意図した動きをユーザーがしているかなどの検証。アクセス解析が力を発揮する場面。
〇Action
検証で出てきた課題に対する施策を作り、必要に応じて再度Webサイトに反映するといった改善行動。

このようにWebサイトの運用は、理論的にはきれいな形でPDCAが回せるのが分かります。
ただし実際に取組むとPlanやActionの際に、既存のルールやガイドラインと相反する取組みをしないといけなくなるシーンに多く出くわします。

そうした際に現場で取られるのは、大きく2パターンです。一つは「ルールにないから諦める」、もう一つは「ルールを無視して勝手に進める」です。
これはどちらもあまり良くありません。

ルールは現状とずれていくのは当たり前ですから、効果が出ないと分かった場合はそれを改定するようにしましょう。またルールを変えずにWebサイトだけを変えてしまうと現状とルールがどんどんかけ離れ、属人化したWebサイトになっていきます。ですからWebサイトを違ったルールで運用していくようにした場合には、必ずマニュアルにもその変更内容を記載するようにしましょう。

2017/11/28
運用

実際にページを編集しよう!
実際にページを編集しよう!

Webは紙媒体と違い、更新が頻繫におこなわれるメディアです。
日々の編集、更新はマスト、新しい商品やサービスが出る際には新規ページの追加と共に編集範囲が多くなり、がっちりと時間を取って対応していくことになります。

この記事ではそうした日々Webを編集していく上で気をつける事や、効率的な運用のやり方を解説していきます。
また多くのWebサイトで導入されているCMSを使った運用のポイントについても解説していきます。

 

1  効率的な運用方法
2  ゴミを増やしていかない
3  CMSを使っての編集

1  効率的な運用方法

Webページの運用は、大きく二つに分けられます。

(1)既存ページの編集
(2)新規ページの追加

(1)については、「テキストの変更や追加」「写真や図の差替え」などがあります。
テキストの変更は、その内容を担当部署からもらって直していきます。もらった原稿をそのまま反映させれば良いので作業としては非常に簡単ですが、ひと手間加えておきたいのが原稿のチェックです。
誤字や脱字、あるいは商品の仕様が少し変わった時には文字をそのまま直せば大丈夫ですが、情報を少し加えた方が良いケースもあります。

担当部署から出て来る原稿は、時に専門的すぎて外部の人に伝わりにくい場合があります。
例えば「VEを導入しました」という一文を追加するように依頼が来たとします。
多くの人が、「VEって何?」とまず疑問を抱くでしょう。
VEとは機能を低下させずに生産や仕入れのコストを抑えることで、つまり伝えたい意図は「機能を下げることなく、コストを抑えて提供するように改善しました」なのですが、原稿をそのまま掲載するだけではユーザーにその内容は少しも伝わりません。
ですから担当者は原稿を受取ってそのまま掲載するといった流れ作業をこなすのではなく、「その情報が正しく分かりやすく、ユーザーに届くか」といった視点で原稿をチェックして、場合によってはかみ砕いて載せる必要が出てきます。
Webで発信する情報に気を使うようにすると、より効果は出やすくなります。

(2)の新規ページの追加も、基本的には担当部署からきた原稿を掲載していく作業になります。違うのは今現在該当のページがないので、新たに追加していくという点です。

この場合にまず気をつけたいのが、「新しいページのファイル名やデイレクトリ名を分かりやすくする」という点です。
Webサイトは、追加ページの51ページ、52ページ・・・と本のように連番でページが増えていくのではありません。
例えば「よくある質問」という新規カテゴリページを追加する場合は、デイレクトリ名として「/faq/」といった形にします。
こうしておけばWebサイトを管理する際に、「このコンテンツはよくある質問だな」というのがすぐ分かり、以降の運営や管理がしやすくなります。
ファイル名も同様です。
ときおり既存のカテゴリに新しく1ページ追加する際に、「005.html」など連番を割り振っているWebサイトを見かけます。
会社が設立20周年を迎えたので、企業情報に「沿革」を入れるよう指示されて「/company/005.html」などと付けてしまうのです。
この場合は「/company/history.html」としておけば、それがどんなページかファイル名を見ただけですぐに分かります。
もちろんどんなファイル名であってもWebページとしては表示されますが、長く運用していく事を考えれば管理しやすい名前にしておくのがベストです。

 


2  ゴミを増やしていかない

口が悪い言い方ですが、Webサイトを長い期間運営していくと頭を悩ませてくるのが「ゴミ問題」です。
「ゴミページがたくさんある」といった言葉は、多くのWebサイトの運営現場で頻繫に聞かれます。

ゴミページとは、「情報として生きているのか死んでいるのかよく分からない」といったものです。
多くの企業はWebページの追加はよくできているのですが、削っていくという作業が苦手です。
例えば水道業者のWebサイトで、「パッキンの取替え方法」といった同じような情報が掲載されたページが2ページ、3ページとあるケースは珍しくありません。
「これらのページはもうリンクを貼っていないから大丈夫」と言うのですが、Googleで検索すると、キーワードによって使っていないはずのページを先に表示する場合もあります。つまりリンクを削除したらユーザーの目に触れなくなる、ということにはならないのです。
不要になったはずのページを残して新しいページの追加が行われていく結果、ゴミページがどんどん生まれていくのです。

さらにゴミ問題を加速させる理由があります。
多くの企業は、Web担当者が時間の経過と共に変わっていきます。
そのためにそうしたゴミ化したWebページを把握していた前任者がいなくなり、次の担当者、さらに次の担当者になってくると、それがなぜ残っているのか全く分からなくなっています。
そのために削除しても良いのかどうか判断が付かず、放置されていくのです。

こうしたゴミページがユーザーの目に入ってしまい、古い情報で思わぬトラブルを招いてしまうリスクがあります。あるいはアクセスしたページから新しいページに遷移できず、ユーザーを迷わせてしまいます。
こうしたゴミページを作らないためには、「使わないページは削除する」「事情があって残す場合にはその情報が古い旨を明記、また最新の情報に遷移できるように目立つ形でリンクを置く」という方法を取るべきです。
なおページを削除した場合はブックマークや古い外部リンクをたどってくるユーザーを考慮して、リダイレクト設定をしておくとより親切です。

 

3  CMSを使った運用

「CMS」は多くの企業のWebサイトに導入されています。
大企業のほとんどが何らかのCMSを入れていて、その流れは中小企業にも来ています。

CMSの大きなメリットが、「Web担当者側で更新ができる」という点です。
企業によってはhtmlやcssなどに精通している選任の担当者もいるでしょうが、そうした人材を雇っている所ばかりではありません。
そのためソースコードを触ることなく、FTPなどを使いサーバーにアップしたり管理をする必要がないCMSは、欠かせないツールになっているのです。

ただしCMSについて、いくつかの誤解もあります。
多くあるのが、「CMSってブログツールでしょ」「WordPressを入れておけば大丈夫」といったものです。

CMSはブログツールではありません。
「コンテンツマネジメントシステム」が正式名称で、つまりはコンテンツを管理するためのツールです。
代表的な機能として、「Webページを表示させるのに必要なファイルを一括で管理する」「ソースコードを触る事無く編集できるエリアとできないエリアを分ける」といった機能があります。
後者の機能「ソースコードを触る事無く編集できるエリア」のイメージが強すぎてCMS=ブログという認識が広まっていますが、必ずしもCMSはブログツールでないのは覚えておきましょう。

なおブログツールの機能をメインにしているのが、最も有名なWordPressです。
しかし本来ブログ機能をメインにしたWordPressは、必ずしもビジネスサイトを作るのに最適とは言えません。
多くの場合はプラグインなどを使い、ビジネスサイトとして運用できるようにカスタマイズしているというのが実情です。例えるなら「本当は軽トラックだけど、たくさん荷物を運べるからキャンピングカーとして使っている」といった感じでしょうか。
またWordPressはオープンソースというのもあり、セキュリティ面の甘さを指摘される事もたびたびあります。

このようにまだまだ誤解も多いですが、よほど更新機会がないWebサイトを除けばCMSの導入は不可欠と言っても良い状況にきています。
自社に最も合うCMSを検討してみると良いでしょう。

2017/10/12
運用

導線を元に問題点を探そう!

Webデザインがグラフィックデザインと大きく違うのは、「導線」という考え方があるからです。

グラフィックデザインというのは平面のデザインで、代表的なものはチラシや雑誌広告などの印刷物、それにロゴマークなども含みます。

これらは目の前にある一枚のデザインで、私たちの心をぐっと惹きつけます。

 

Webでもビジュアルデザインが大切なのはもちろんですが、負けず劣らず重要なのが、ここで紹介する「導線設計」です。

これを理解するとWebサイトを企画、運営するための視野がぐんと広がっていきます。

ぜひ導線設計をマスターして、利用価値の高いWeb運営をマスターしましょう。

  

1 グローバルナビゲーションで全体を覆う

2 サブナビゲーションも重要

3 ページ内の情報に気づかれていないのでは?


1 グローバルナビゲーションで全体を覆う

企業が使うWebサイトにはある程度定番の形、構成するパーツがあります。

サイトの上部に並ぶ「グローバルナビゲーション(グローバルメニュー)」は、重要なパーツです。

 

このグローバルナビゲーションが基本的には、サイトの主要な情報を網羅します。企業サイトの場合は取り扱い商品やサービス、会社情報などは必ず含まれるものです。プレスリリースや採用情報も重要です。

また資料請求やお問合せ、通販サイトへの誘導をグローバルナビゲーションと同等かそれ以上の目立つ扱いで、ページ右上などにボタンで設置するのもよく見る手法です。企業によっては店舗検索や問合せのフリーダイヤルを大きく設置するなど、O2OOnline to Offline)でリアルなやり取りに持って行く形もあります。

 

それほど頻繁に見られないメニューは、ヘッダやフッタに小さめに置かれます。

具体的な内容としては、プライバシーポリシーや推奨閲覧環境などがこれにあたります。

 

よくある失敗としてグローバルナビゲーションやヘッダ、フッタのいずれのメニューにも含まれていないコンテンツがある、というのがあります。しかも主要な情報の場合もあります。

ではどこにそのページへの誘導が置かれているかと言うと、例えばトップページの目立つ位置にバナーでドーンッと置かれています。

この扱いだけを見ればユーザーに見て欲しいコンテンツなのは明らかなのですが、残念ながらトップページに行かないと分かりません。今のWebサイトだと、検索エンジンから直接お目当ての情報にアクセスするというのも日常茶飯事です。ですからトップページを一度も通過せずに訪問を終えるというケースも多くあります。

つまりいくらトップページにバーンッと大きなバナーを設置したところで、スルーどころかユーザーの目にも触れていないのです。

 

グローバルナビゲーションとはその名が示す通りサイト全体の情報を網羅したものですから、主要なコンテンツには必ずここから行けるようにしておきます。そこで漏れたものはヘッダやフッタのナビゲーションに入れ、どのページからもサイト内のすべての情報に行けるようにしましょう。

  

2 サブナビゲーションも重要

 Webサイトには、「階層」というのがあります。

トップページから二階層目、三階層目・・・と情報が分かれていくのです。

二階層目をグローバルナビゲーションで大きく表示して、その中の細かな内容はサブナビゲーションに記していきます階層としては、これが三階層目にあたります。

具体的な例を挙げましょう。

 

〇会社情報

・(二階層目)グローバルナビゲーション:会社情報

・(三階層目)サブナビゲーション:会社概要/事業内容/代表メッセージ/沿革

〇採用

・(二階層目)グローバルナビゲーション:採用情報

・(三階層目)サブナビゲーション:新卒採用の皆さまへ/中途採用の皆様へ/社員メッセージ

 

こんな形で階層が分かれても、ユーザーに対してはどこにどんな情報があるかをメニューで分かりやすく示していきます。

 

サブナビゲーションをページ内のどこに置くかも大切です。

向かって右側、あるいは左側のエリア(サイドカラム)が定番の設置場所ですが、最近はスマートフォンを基準にしてサイドがないページ(1カラムレイアウト)のWebサイトが増えています。

この場合は1ページ内の縦に情報を配置していくという方法、またはグローバルナビゲーションにマウスをのせると下側にサブナビゲーションが広がる、といった形を取るケースが多くなっています。後者はサブナビゲーションを大きく見せるため、メガドロップダウンメニューと呼ばれています。

 

またスマートフォンでは、グローバルナビゲーションをハンバーガーメニューというボックス状の箱の中に置き、タップすると中が開いてメニューが表示されるというやり方が定番化しています。

その中でさらにサブナビゲーションを開くようにする、あるいは一度各メニューをタップして関連するサブナビゲーションを置いたページに遷移してもらうという方法が多く取られます。

しかしいくつかの調査によると、ハンバーガーメニューが何なのかに気づいていないユーザーも多いという報告もあります。

そのため主要メニューだけは表側に出しておく、といった工夫をしているスマホサイトもあります。

 

3 ページ内の情報に気づかれていないのでは?

 この記事で最後に紹介したいのは、案外見落とされがちになっているページ内の情報設計です。

ページ内で必要な情報が、ユーザーの見やすい場所、形で置かれていないというケースが割と多いのです。

事実、多くのWeb担当者に「〇〇の情報がないですよ」と指摘すると、「ここに書いてあります」と反論されてしまいます。

たとえばある商品紹介ページで「使用方法が書いてありません」と指摘すると、テキストの一部を指して「ここに書いてあります」と言われるのです。

 

残念ながらWebページに訪れたユーザーは、担当者ほど事細かに読んではくれません。

斜め読みして必要な情報がないと判断すれば、すぐにページを離れてしまいます。

最近はコンテンツ量が豊富なメディアタイプのWebページも多いですが、ユーザーは「読む」と「見る」との中間のような動きをしています。試しに電車内やカフェなどで、スマートフォンを操作する人たちの様子を観察してみましょう。

本や雑誌を読む時ほどじっくりと集中せず、画面をさわってすぐに次の操作に移っていくはずです。パソコンだと多少は同じ場所に滞在する時間は増えますが、モニター画面で字を読むというのは想像以上にストレスを感じるものです。やはり紙に印刷された情報ほどじっくりと読んでいないのは明らかです。


こうしたWebに訪れる「素早く移動、判断をしていく」「必要な情報がすぐに欲しい」ユーザーの行動に合わせて、ページ内の情報は適切な場所に、適切な形で設置するべきです。

先ほどの例でいえば商品の実際の使用方法はニーズが高いはずですので、見出しを分けるか、別ページに分けてサブナビゲーションで誘導するようにしましょう。

具体的には、次のような形です。

 

〇商品情報ページ(見出しで下の項目を明確に区切る、またはサブナビでページを分ける)

・商品の特徴/使用方法/購入するには/サポート情報

 ページ内の情報を企業の意図通りにユーザーに見てもらえているかは、なかなか分からないものです。

そのためWebサイトを公開する前に社内、できればWebITに関りが薄い人に頼んでページを一度見てもらい、情報がきちんと伝わるかを確認してみると良いでしょう。

「ユーザーテスト」という言葉を聞いたことがある方も多いでしょうが、これはその最も身近で手軽な方法になります。

2017/08/31
運用

アクセス解析を使って、Webサイト内でユーザーの動きを把握しよう!
Webに携わっている人で、「アクセス解析」という言葉を知らない人はまずいないでしょう。
Googleアナリティクスなどのツールを使っているという人も多いはずです。
しかし「アクセス解析はそもそも何を見るためのものか」「出てくるデータをどう活用していけば良いのか」といった、その意味が分からないというケースが多いようです。 

この記事ではアクセス解析の仕組みやGoogleアナリティクスの操作方法を紹介しつつ、アクセス解析をどう活用すれば良いのかについて解説していきます。
この記事を読み終えた頃には、あなたのデータを中心にしたWebサイトの運用スキルは飛躍的に高まっているでしょう。


 

1 アクセス解析でできること

2 アクセス解析の仕組みとGoogleアナリティクス

3 ユーザー行動の把握方法

1 アクセス解析でできること

まずアクセス解析でできる事を紹介します。
一言でいえばそれは、「Webサイト内のユーザー行動の把握」です。
PV(ページビュー)は、その訪問時に何ページを閲覧したかという行動になります。平均滞在時間は、何分間その訪問でサイト内に留まったかという行動の把握になります。
またこの記事の後半で解説するGoogleアナリティクスでのページ間の移動の分析は、まさにWebサイト内でのユーザーの行動を追うためのものです。

こうした行動把握とともに、ユーザーがどんな環境でWebサイトにアクセスしているか(OSやブラウザ、画面サイズなど)、あるいは広告データをもとにしたデモグラフィック(性別や年代など)など、付加情報も取得できます。
これにより訪問したユーザーの姿も把握ができ、「このタイプのユーザーはどういった動きをするか」というより具体的な姿が見えてきます。


ただし逆に言うとアクセス解析は、一つのページ内でユーザーがおこなった行動の把握は得意ではありません。
ページ内で「どこをクリックしたか」「どこまでスクロールしたか」「どこを熱心に見ていたか」などです。
アクセス解析のイベントという機能を使って取得できるデータもありますが、設定の手間がかかりますし、取れる数も限られます。
ページ内でのユーザー行動を把握するためには、ヒートマップを使う方が便利です。
また正確におこなう場合には、アイトラッキングを用いた方が確実です。
この記事はアクセス解析を中心に解説しますのでこれ以上の紹介はしませんが、アクセス解析が万能でない、データを取得するためには他の方法もあるといった事だけは覚えておくようにしましょう。

2 アクセス解析の仕組みとGoogleアナリティクス


それではアクセス解析の基礎知識を解説していきます。
まずはアクセス解析の仕組みからです。
データ取得には、次の三つの方法があります。

(1)Webビーコン型
Webサイトの各ページに埋めこんだJavaScriptタグ(または画像タグ)が動作して、解析サーバーに情報を送ります。解析サーバーで集計して、アクセス解析レポートに表示します。
(2)サーバーログ型
Webサーバー内にたまったアクセスログを集計して、アクセス解析レポートに表示します。サーバー内にたまっていくログを使うため、ページ内にタグの埋め込みをするなどの準備が必要ありません。
(3)パケットキャプチャ型
Webサーバーに流れる通信データを捉えて解析サーバーに送って集計し、アクセス解析レポートとして表示します。専用機材が必要なため使える環境が限られ、金額も高価です。

このように解析データを取る方法として「ページに埋め込んだJS」「サーバーにたまったログ」「通信データ」の三種類のデータを基にする方法があり、そのどれを集計するかでアクセス解析のタイプが変わります。
なおGoogleアナリティクスはWebビーコン型です。
また他によく使われるアクセス解析ツールとしてAdobeアナリティクスがありますが、こちらもWebビーコン型です。
このように現在のアクセス解析の主流は、Webビーコン型になります。

次に最も多く使われているGoogleアナリティクスの基礎知識について解説しておきましょう。
数年前の調査によると、日本国内で使用されるアクセス解析ツールの6割以上がこのGoogleアナリティクスでした。
そのためGoogleアナリティクスさえ覚えておけば、アクセス解析の大部分はカバーできるはずです。

Googleアナリティクスの特徴として、「無料で使える」というのがあります。
ただしあまり知られていませんが、無料のGoogleアナリティクスにはデータ量の制限があります。一か月のヒット数が1,000万を超えるサイトで利用している場合は警告が来て、利用ができなくなります。
そのためこれを超える大型サイトの場合は、有料サービスの「Google アナリティクス 360」を契約する必要があります。

またSearcConsoleなど、他のGoogleのサービスと連携できるというのも強みです。
特に検索エンジンのSSL化で検索キーワード(検索クエリ)が取得できなくなった現在、SearcConsoleの検索アナリティクスと連携して検索クエリをアクセス解析レポート内で見ることができる、分析できるというのは大きなメリットです。

3 ユーザー行動の把握方法


それでは実際のGoogleアナリティクスの画面を見ながら、具体的な解析のやり方を解説していきましょう。
なおキャプチャに使用しているのは、Googleが提供しているサンプルレポート画面になります。

Googleアナリティクスのレポートにアクセスすると、主な項目が向かって左側に出ています。


 
「ユーザー」「集客」「行動」「コンバージョン」が、レポートの大分類になります。
それぞれの中に小項目が分かれていますので、必要なものをクリックして展開されます。
この記事では、サイト内でユーザーがページ間をどう動いていくかを解説していきます。
まず行動レポートを開き、その中の「行動フロー」をクリックします。

 

するとユーザーがサイト内のどのページに、どれだけの割合で移動しているかというフロー図が表示されます。

フロー図の向かって一番左が、入り口となったページです。
中小企業のコーポレートサイトでは、トップページを入り口にして会社概要へと遷移する割合が多く見られます。
これはユーザーが「この会社は何をしているのだろうか」という把握のための行動です。

例えばこの解析レポートで、多くのユーザーがトップページから会社概要へ移動するというのが実際に分かったとします。
しかし会社概要への導線が分かりにくいといった場合は、改善する必要があります。
分かりにくいというのは、「グローバルメニューでなく目立たないフッタにリンクを置いている」という情報設計の問題だったり、日本語でなく「AboutUs」と表記するなどラベリングの不明確さだったりします。
また導線に問題がなくても、会社概要に事業内容が詳しく掲載されていなかったり、情報量が少ないといったページ自体が弱いケースも目立ちます。

これをデータでより正確に裏付けていくためには、Googleアナリティクスの管理画面内で同じ行動レポート内にある「サイトコンテンツ」をクリックし、「すべてのページ」レポートを開きます。
ここで会社概要のページの行を見て、指標の「平均ページ滞在時間」や「離脱率」を確認してみます。
これらの数値が低いようであれば、「会社概要ページがユーザーの期待に応えられていない」「問題あり、改善の必要あり」と判断すべきでしょう。

このようにユーザー行動を把握してサイト内の問題点を発見し、改善ポイントを考えていくというのが、アクセス解析をサイト運用に取り入れる大きな意味になります。


2017/06/22
運用

Webサイトの目的を明確にして、正しく評価しよう!


何をやるにしても、「目的」が存在します。
Webサイトの運営でも、「目的を明確にする」のは非常に大切です。
同時にその目的を評価するための指標も、必要になります。
これは数値で出せる「定量評価」、数値でない「定性評価」という、二つの評価基準があります。例えばサッカーの試合で3-0というスコアが定量評価、「いい試合だった」というのが定性評価です。

この記事ではWebサイトの代表的な種類ごとに目的の設定例の紹介、また数値での評価が難しい場合をどうするかについて解説していきます。

1 Webサイトの種類と目的

2 目的を数値化する

3 目的を実現させる手立て

1  Webサイトの種類と目的

Webサイトには多くの種類があります。
代表的なものを挙げていきましょう。

(1)ECサイト
(2)店舗集客サイト
(3)ポータルサイト
(4)メディアサイト
(5)コーポレートサイト
(6)ブランドサイト
(7)自治体サイト

目的が明確なのが(1)です。「売上」が目的です。

(2)は店舗への集客が目的になりますが、貢献度を評価する基準は曖昧になります。
そのサイトを見つけて、そこに掲載された情報からお店に興味を持ち、納得してから来店してすぐにサービスに申し込めば、Webサイトが100%の貢献をしたと言えます。
しかし実際にはお店をもともと知っていて、道順を見るためだけに利用したのかもしれません。あるいはお店へはWebサイトを見て問合せたものの、契約には至らず売上は0だったかもしれません。
そのため店舗集客サイトの場合は「Webサイトを経由して店舗に来店した数(または問合せをした数)」を目的にするのか、「Webサイトを経由して実際に契約まで至った数」を目的にするかで、大きく評価が違ってきます。

(3)(4)になると、いっそう目的の設定が難しくなります。
例えばポータルサイトには、資料請求メニューがあるものがあります。この場合は目的の設定が「資料請求数」で、評価がしやすいと言えます。あるいは掲載リンクから提携しているECサイトへ送った数というのも、同じく評価がしやすいです。
しかしこうした利益を追うのではなく、ポータルサイトやメディアサイト本来の姿であるニュース提供に重きを置いているケースもあります。
ただしニュースを提供するだけでは収益が上がりませんので、広告を掲載してその売上を追うという、二重の目的が設定されている場合も多々あります。
さらに会員登録数を上げるという目的が設定されたポータルサイト、メディアサイトもあります。会員というデータを集めておけば、ゆくゆくはそれをリサーチのモニターとして活用するなど、将来的に別のビジネスに広げていくこともできます。
このようにポータルサイト、メディアサイトは一つのWebサイトの中に複数の目的が設定される場合が多々あります。

(5)のコーポレートサイトですが、今や企業の数だけこれが存在すると言っても過言ではありません。
会社のWebサイトは名刺代わり、所在確認のためにとりあえずあれば良いという時代はとっくに終わり、今は実用的な機能が多く備わるのが当たり前になりました。
具体的な例を挙げていくと、「商品やサービスへの問合せ」「資料請求」といったものから、「IR情報の分かりやすくスピーディーな提供」「人材の採用(リクルーティング)」「企業情報の発信」などもあります。
つまり営業から財務会計、人事、広報など企業の主要部門ごとの目的が一つのコーポレートサイト内に存在するのです。
あえて種類を分けませんでしたが、コーポレートサイトのバリエーションとしてグローバルサイトもあります。これは海外へのブランディング、発信力強化の役割を担っていて、やはり多くの目的を持っています。

(6)(7)についても、Webサイトの役割は大きくなっています。
かつては情報の発信だけをしておけば事足りるといった雰囲気でしたが、今はブランドサイトであっても実際の店舗への送客を担うものが多くあります。自治体サイトも移住者やふるさと納税など、数値化しやすい目的を持ったコンテンツが増えています。

このように現在のWebサイトは、ECサイトのように「売上」という明確な目的を設定できるもの以外は、非常に多様な役割を待つようになっています。

 

2 目的を数値化する


さてデジタルマーケティングの大きなメリットは、「物事を数値化しやすい」という点にあります。
そこで多様になったWebサイトの目的についても、整理していけば定量的、またはそれに近い形で評価しやすくなっています。

このために必要なのが、「KGI」と「KPI」です。
混同されがちですが、KGIが最終的なビジネス目的のゴールであり、KPIはそれを実現させるためのプロセスごとの目標設定になります。
ECサイトで見ていきましょう。
〇KGI:売上
〇KPI:会員数/リピート購入数/平均購入単価
さらに会員数の下には「KPI=新規ユーザー数/PV数」などがあります。
つまりKGIをてっぺんとして、KPIが実のようになっている木のような図を描くイメージです。その見た目もありこれを、「KPIツリー」と呼びます。

目的が複数あるポータルサイトやメディアサイトの場合は、このKPIツリーを複数作っていきます。
そして用意したツリーのどれを主要な目的にするか、「重みづけ」をしていきます。
例えば情報発信と広告売上の二つが目的なら、「情報発信=PV数」と「広告売上=売上金額」の二つのKPIツリーを作ります。仮に情報発信に重きが置かれているなら、より高い目的となるのはPV数です。

目的が複数あるコーポレートサイトも同様です。
それぞれのKPIツリーを作り、さらに主目的が「商品やサービスの資料請求数」であれば、それを最重要のツリーとみなします。
あるいはコーポレートサイトの場合は会社の主要部門ごとで目的が違うことが多いので、それぞれの部署が担当するカテゴリごとのKPIツリーを作るのも良いでしょう。
「IRは新規株主の獲得」「人事は応募者の増加」などです。
それぞれの達成度合いを総合してWebサイトの評価とすれば、それがWebサイト全体の目的にできます。

 

3 目的を実現させる手立て


ここまで紹介してきた目的を達成するためには、それぞれに合わせた施策が必要になります。
すぐに思い浮かぶのは広告やSEOですが、目的を達成させるのに必要なのはそうした集客施策ばかりではありません。

例えば情報発信をメインの目的としてPV数を追うメディアサイトの場合は、一つの記事から他の記事へ多く誘導することで、PV数のアップを図っていきます。
記事ページ内に設置されている、「関連する記事」や「よく読まれている記事」というリンクを設置するのはその方法の一つです。
関連する記事が正確にユーザーの求めているものだと、その記事に移っていく割合が増えます。これは「回遊性を高める」といった言われ方をします。また求めている記事を表示さえる機能を、「レコメンド」と呼びます。この機能はAmazonが有名ですが、AI(人工知能)の普及で一般のWebサイトにも多く取り入れられるようになっています。

またコーポレートサイトのIRのコンテンツの場合だと、ただ数字を掲載しているだけでは投資家の満足度を高められず、より多く、詳しい情報の掲載が求められています。
さらなる投資家の増加を明確に目的としているなら、近年増えている個人投資家向けに「この会社が何をしているのか」「特徴は何か」「将来への展望はどういったものか」などを分かりやすく掲載しておくと高い評価が得られます。
これらはコンテンツの充実、またサイト内の情報設計を良くするという施策になります。

このようにWebサイトの運用では、目的に合わせて取るべき施策が変わり、サイト内の改善ポイントも絞られてくるのです。

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